【展望】
年明け以降もクラシック有力な新星が続々台頭してくる牡馬戦線とは異なり、牝馬クラシック戦線は2歳時の構図がそのまま桜花賞までは継続しがち。
その傾向にある中で、阪神JF・桜花賞と同条件となる阪神1600mで行われ、さらにGII昇格し名実ともに桜花賞の最重要トライアルとなった昨年の当レースに至っては、阪神JFの1〜3着馬がそのまま上位入線。
今年も阪神JF1着の2歳女王ダノンファンタジーが本番へのステップとしてここから始動、また同4着となったアルテミスS優勝のシェーングランツも同様に始動戦。阪神JFでも差し天国となったように、阪神1600外回りで差しが届着やすい中、人気も実績が抜けている差し脚質のこの2頭に集中する。確かに両馬がとぶ可能性は考えにくいが、不安点があるとすれば共に明らかな叩き台に加え、ダノンファンタジーは最内をひいて差し遅れる可能性もあり、シェーングランツは出遅れ懸念があり追い切りの併せ馬でも遅れたところ。
この2頭には敬意を払いつつも、これでは馬券的に全く期待できなさそうなので、2頭を喰って桜舞台の優先出走権を獲得できそうな本気度の高い馬を探したいところ。
【出馬表】
印 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 負担 重量 | 騎手 | 厩舎 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
▲ | 1 | 1 | ダノンファンタジー | 牝3 | 54.0 | 川田将雅 | 中内田充正(栗) |
ヒモ | 2 | 2 | マルモネオフォース | 牝3 | 54.0 | 富田暁 | 木原一良(栗) |
☆ | 3 | 3 | ブランノワール | 牝3 | 54.0 | 藤井勘一郎 | 須貝尚介(栗) |
消 | 4 | 4 | ハニーウィル | 牝3 | 54.0 | 国分恭介 | 村山明(栗) |
◎ | 4 | 5 | メイショウショウブ | 牝3 | 54.0 | 池添謙一 | 池添兼雄(栗) |
◯ | 5 | 6 | シェーングランツ | 牝3 | 54.0 | 武豊 | 藤沢和雄(美) |
△ | 6 | 7 | ノーブルスコア | 牝3 | 54.0 | 福永祐一 | 藤原英昭(栗) |
消 | 7 | 8 | ブリッツアウェイ | 牝3 | 54.0 | 松山弘平 | 音無秀孝(栗) |
消 | 5 | 9 | オーバキャマラード | 牝3 | 54.0 | 松若風馬 | 本田優(栗) |
消 | 5 | 10 | アフランシール | 牝3 | 54.0 | 岩田康誠 | 尾関知人(美) |
消 | 6 | 11 | サムシングジャスト | 牝3 | 54.0 | A.シュタルケ | 松田国英(栗) |
消 | 6 | 12 | ドナウデルタ | 牝3 | 54.0 | 北村友一 | 石坂正(栗) |
△ | 7 | 13 | シゲルピンクダイヤ | 牝3 | 54.0 | 和田竜二 | 渡辺薫彦(栗) |
【予想】
◎ メイショウショウブ
一発あるならやはりこの馬か。前々走デイリーS[GII](2着)でアドマイヤマーズに肉薄、前走阪神JF[GI] (6着)は差し勢が上位を占める中先行して直線半ばまでよく粘っていた。スローで流れるなら人気2頭を抑え粘り切る可能性も。しかし、上位2頭とは離れてるとはいえ現在3番人気なのか。。
◯ シェーングランツ
追い切りをどう見るかだが、内枠だった前走阪神JF[GI]で直線詰まったことを考えれば、11頭中5番枠はちょうど良いところ。その前走で勝ったダノンファンタジーが今回最内なら、逆転可能性も十分とみてこちらを上位に。スタート出てスムーズに回ってきてほしい。
▲ ダノンファンタジー
最終オッズも単勝1倍台前半かもしれない断然人気。穴党的に疑ってかかるなら、やはり最内に入ったこと。詰まって進路探しが遅れれば、差しが届きやすいコースとはいえスロー濃厚な前残り展開で届かない可能性もあったりなかったり。。
☆ ブランノワール
前走エルフィンS[L](2着)はアクアミラビリスの強襲に屈したとはいえ勝ちに等しい内容。機種免許取得後初日で重賞挑戦となる藤井Jへの応援も込めて。
△ ノーブルスコア
前走エルフィンS[L] (3着)のブランノワールとは0.1秒差。
△ シゲルピンクダイヤ
現在4番人気とするとは思っていたけど穴人気。前走未勝利戦の内容から、キャリア2戦で底が見えていない期待分も込みでの人気。大外は気にしなくても良さそうだが、その未勝利戦から4ヶ月の休み明けでいきなり重賞はどうか。
ヒモ マルモネオフォース
初勝利まで相手なりに走れる可能性。ワークフォース産駒で距離適正が不安だが、馬券内も。