桜花賞 [GI] (2019) 予想

【展望】

今年の牝馬クラシック第1弾は、阪神競馬場はちょうど桜が見頃を迎えての開催。

今年はトライアル3戦の優先出走権獲得馬が全頭登録してきただけでなく、2月に行われたフェアリーSやクイーンCで勝ち負けしてきた馬やフラワーC2着馬まで参戦しており、2月以降の主な牝馬限定戦の上位馬で今回登録してこなかったのはフラワーC1着のコントラチェックのみ。まさに桜の女王決定戦にふさわしいメンバー構成となったといえるだろう。

桜花賞は同舞台で行われた阪神JFの成績がそのままここでも反映されやすく、昨年は勝ったアーモンドアイを除き2~5着までが阪神JF1~4着までを占めている。今年も阪神JF1・2着馬に加え、牝馬ながら朝日杯FSに参戦し1番人気3着となったグランアレグリアの3頭が人気の中心。基本的には阪神JF掲示板5頭+グランアレグリアで良いのかも。
なお、あまり荒れるイメージもないが、1倍台の1番人気が過去4年連続で敗れているレースである。

基本的にはやっぱり堅かったねっていうレースになるし、上位人気に実力馬が揃っている以上、荒れないという予想が無難。
しかしやっぱり穴を探していきたい。人気3頭で決まる馬券なんて面白くない。

【出走馬・印】

馬番馬名性齢負担
重量
騎手厩舎
×11シェーングランツ牝355.0武豊藤沢和雄(美)
12エールヴォア牝355.0松山弘平橋口慎介(栗)
23ノーブルスコア牝355.0岩田康誠藤原英昭(栗)
24クロノジェネシス牝355.0北村友一斉藤嵩史(栗)
×35ルガールカルム牝355.0三浦皇成田村康仁(美)
36ホウオウカトリーヌ牝355.0大野拓弥栗田徹(美)
47アウィルアウェイ牝355.0石橋脩高野友和(栗)
×48グランアレグリア牝355.0C.ルメール藤沢和雄(美)
59アクアミラビリス牝355.0M.デムーロ吉村圭司(栗)
510フィリアプーラ牝355.0丸山元気菊沢隆徳(美)
611メイショウケイメイ牝355.0古川吉洋南井克巳(栗)
612ノーワン牝355.0坂井瑠星笹田和秀(栗)
713ジュランビル牝355.0松若風馬寺島良(栗)
714ビーチサンバ牝355.0福永祐一友道康夫(栗)
715ダノンファンタジー牝355.0川田将雅中内田充正(栗)
816シゲルピンクダイヤ牝355.0和田竜二渡辺薫彦(栗)
817レッドアステル牝355.0戸崎圭太国枝栄(美)
×818プールヴィル牝355.0秋山真一郎庄野靖志(栗)

【予想】

◎ エールヴォア

敢えて人気3頭ではなくこの馬を本命にしたい。阪神外回りには内枠が決して有利ではなく、さらにこのレースに限っても1枠は過去10年で(0,1,1,18)と昨年1番人気2着のラッキーライラック以外は脚質問わず壊滅状態だが他に上位人気になっていた馬が1枠に入っていなかったのも事実。
今回のメンバーで何が何でも行きたい馬もいなのでテン乗りの松山Jには思い切った騎乗で内枠を利してもらいたい。
そもそも前走フラワーCではコントラチェックの影も踏めなかったのは事実だが、スタートで立ち遅れた面もあり、それでいて最後は詰めてランブリングアレーをハナ差交わした底力もあり、能力的にも通用してよいはず。プラス展開面の味方につけて、イメージは4年前のレッツゴードンキ!!

◯ クロノジェネシス

3強の中では3番目の人気に落ち着きそう。前々走阪神JFはダノンファンタジーに敗れたものの出遅れて最後方から大外ぶん回しの上がり最速。前走クイーンCは少頭数からなんなく抜け出し、最後ビーチサンバに迫られてもまだ余裕があったように見えた。
正直内枠に入ってしまったことは不安でしかないが、先週悲願のGI初制覇した北村友一Jの覚醒に期待するしかない。。

▲ ビーチサンバ

2走連続でクロノジェネシスに敗れているが、前走クイーンCは出遅れが敗因、上がりはクロノジェネシスを0.2秒上回る32.9秒。とはいえどこまで追っても交わせなかった印象は残るが、今回枠がこちらのほうが競馬がしやすそう。逆転まで。

☆ シゲルピンクダイヤ

前走は未勝利戦の内容から穴人気していたが、むしろ順当勝ちのダノンファンタジーよりもインパクトある内容で2着入線。大外枠からまぁまぁな出遅れ、道中内に潜ろうとするも直線やっぱり詰まり、結局外に切り替えてからの追い出しというチグハグな内容でも上がり最速で

△ ノーブルスコア

今年3戦すべて異なる騎手で3着。 前走は最後先に抜け出したダノンファンタジーとの差を詰める形で0.2秒差 3着入線、最後まで長く良い脚を使って相手なりに走れるということであれば、ここでも上手く立ち回って馬券内も。その点、今回の鞍上は3走前紅梅Sと同じ岩田康誠Jで得意のイン突きがあるかもしれない。

△ ダノンファンタジー

今年初戦となったチューリップ賞は最内枠で直線少し追い出しを待たされたが、外に切り替えてからはラスト100mでドナウデルタを振り切って先頭に立ち前哨戦を快勝。最内枠の好位からも我慢して競馬ができたことで本番に向けてまたこの馬の評価が上がった格好。ただ個人的には前が空いてから少しトップスピードに乗るのに時間がかかった印象であり、またラストも後ろからきたシゲルピンクダイヤとノーブルスコアも詰められての1馬身差なのであまり余裕はなかったように見えた。これが休み明けの影響だけであればここもあっさりがあっても良いが、馬体重も2戦目から4戦すべて460kgでの出走であり、安定していると見るか成長力に疑問とみるか。
そもそも前哨戦と本番が同じように力を発揮できるかは別の話であり、最重要トライアルと位置付けられているGIII昇格以降のチューリップ賞と本番の桜花賞を連勝した馬は意外にもテイエムオーシャン・ブエナビスタ・ハープスターの3頭しか実はおらず、過去21年でGIII昇格以降のチューリップ賞勝ち馬の桜花賞成績は(3,4,1,14)と連対率はほぼ3割だが21年で3勝しかしていない点も見逃せない(とはいえ1番人気1着となると(3,2,1,2)ですべて掲示板を確保)。 昨年も阪神JF・チューリップ賞と連勝したラッキーライラックが本番ではアーモンドアイに屈してしまっている。 むしろ2着~4着馬がそれぞれ桜花賞5勝、3勝、2勝しており、本番での逆転のほうが頻繁に発生している。一方で前述3頭は阪神JFも連対しており、逆にここでダノンファンタジーが勝つことがあればその時点で名牝に肩を並んだといって良いだろう。

あとどうでも良いけど、ダノックスは一時期のサトノ臭を漂わせている。昨年ダービーでダノンプレミアムが敗れ、今年の高松宮記念もダノンスマッシュが敗れている。そのダノンプレミアムは復帰戦の金鯱賞を快勝したものの大阪杯に進まずにまさかの次走マイラーズカップからの安田記念を予定。今年の3歳馬も牝馬のダノンファンタジーだけでなく、牡馬でもダノンキングリーと超有力馬が控えているが、桜花賞も取りこぼすと皐月賞だけでなくしばらく負の連鎖が続くような気配を感じる。。

△ プールヴィル

もう1頭連下に加えるなら、末脚堅実かつ外枠をひいたこの馬か。勝ち切るイメージまではないが、直線外から追ってきやすい枠に入ったことで3着ならありえるのでは。

× グランアレグリア

牝馬ながら2歳暮れに朝日杯FS参戦し1番人気に支持されながら3着。ソフト仕上げの藤沢和雄厩舎らしくそこからぶっつけで桜の舞台に進んできたわけだが、イメージが被るのは同厩舎のレイデオロ。皐月賞をGI昇格前のホープフルSの後ぶっつけで4着、その後のダービーを制したのは記憶に新しく、振り返っても皐月賞は叩き台の意味合いが強かった。確かに2歳時のパフォーマンスからは能力最上位でもおかしくないが、前走を見る限り、そもそも牡馬とはいえ微妙なメンバーレベルの中で弥生賞惨敗のクリノガウディーにも交わされ3着ということは、2戦2勝の東京コースに比べ右回りはあまり得意でない可能性もあるだろう。いずれにせよ2歳時からの成長力は未知なので、あっさり順当に勝たれる可能性ももちろんあるが、危険な人気馬と評価しあって3着まで。ここは馬券的にポイントになりそうですね。。

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【買い目】

買い方は迷いに迷ったが、本命◎エールヴォアを固定で流します。でも普通に差し展開になったときの馬券も買います。的中してもガミるリスクが多少あるが、このレースは割り切る。

(1)3連単1頭軸
マルチ
軸 :02
相手:01,03,04,05,08,11,14,15,16,18
270点×
100円
27,000円
(2)3連単フォーメーション1着:03,04,14,16
2着:03,04,14,15,16
3着:03,04,08,14,15,16,18
80点×
100円
8,000円
合計35,000円
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